精子ベクターによる魚類への外来遺伝子導入技法の開発
Project/Area Number |
11760133
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | 東京水産大学 |
Principal Investigator |
吉崎 悟朗 東京水産大学, 水産学部, 助手 (70281003)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | トランスジェニック / 精子 / 遺伝子組み換え / エレクトロポーレーション / 浸透圧 / 遺伝子導入魚 / コイ / 育種 |
Research Abstract |
魚類の新たな育種法を確立するため、簡便にかつ大量に遺伝子導入魚を作出することが可能な、精子ベクターによる魚類への外来遺伝子導入技法の開発を行った。具体的にはコイの精子を外来DNA溶液中に懸濁し、その後高圧電気パルスを加えることで、精子細胞膜に一過性の孔をあけ、そこから外来DNAが精子内部に流入することを促した。さらに得られた精子を通常の方法で未受精卵に媒精することで遺伝子導入コイの作出に成功した。続いて、本法における遺伝子導入効率を上げるため、まず、精子を高調液に浸すことで脱水し、その後等調液に浸すことで脱水精子に急激に吸水を促す処理を施した。ここで脱水精子が吸水中に高圧電気パルスを加えることで、上記の方法の3倍以上の高率で外来遺伝子導入コイの作出に成功した。また、本方法は生残率にもほとんど影響が無いため、将来マイクロインジェクション法にかわる遺伝子導入技法に成りうることが示唆された。さらに、マウス等で報告されている、精子を外来DNAと混合した後に媒精に用いる方法も試したが、この方法では遺伝子導入を行うことは出来なかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)