OLETFラットにおける肥満因子と相互作用するNIDDM原因遺伝子の同定
Project/Area Number |
11760204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Basic veterinary science/Basic zootechnical science
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 宜永 (山田 宣永) 京都大学, 農学研究科, 助教授 (40253207)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | OLETF / NIDDM / 肥満 / 相互作用 / エピスタシス / QTL / コンジェニック |
Research Abstract |
OLETFラットにおける遺伝的解析で検出されたNIDDM原因遺伝子のうち第5、7、9、12、14番染色体上に位置する6つの遺伝子は肥満因子と相互作用することでNIDDM発症につながると判明している。これらのNIDDM QTLについてQTL領域のみがOLETFラットのゲノム由来の遺伝子となっており、その他のバックグラウンドゲノムが正常ラットであるF344のレシピエント側遺伝子となっているコンジェニック系統を作成してきた。第7、14番染色体上に位置するNidd1、2、10/of遺伝子についてはバックグラウンドゲノムの〜100%がレシピエント側遺伝子となっているN5個体が得られそれをホモ化することでコンジェニックを作製した。マイクロサテライトマーカーのタイピングにより約13、22、19cMのQTLゲノム領域のみがOLETFラット由来となっているコンジェニックであると判明した。これらのコンジェニック系統とレシピエントコントロールであるF344において、約35週齢の時点での肥満パラメーターさらに糖尿病パラメーターを測定した結果、NIDDM発症に対するNidd1、2、10/ofの3つのQTLの存在が示唆された。さらに第14番染色体におけるコンジェニックでは肥満の程度も増加していることからこれらのQTLは肥満を介することでNIDDM発症に影響していると考えられた。しかしながらこれらのQTL間でのNIDDMに対するエピスタシス効果は検出されなかった。第9、12番染色体上のNidd8、9/ofについては、バックグラウンドゲノムの〜100%がレシピエント側遺伝子となっているN5個体よりNidd/of QTL領域がホモ型となったコンジェニックが作製された。第5番染色体上のNidd12/ofについてはバックグラウンドゲノムの98%がレシピエント側遺伝子となっているN4が得られた。
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Report
(2 results)
Research Products
(16 results)