Class II transactivator強制発現による抗腫瘍免疫療法の研究
Project/Area Number |
11770095
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
矢澤 卓也 横浜市立大学, 医学部, 講師 (50251054)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | Class II transactivator / major histocompatibility complex / 神経内分泌 / 癌 / 抗腫瘍免疫 / classII transactivator |
Research Abstract |
1.Class II Transactivator(CIITA)を強制発現させたマウス癌細胞を用いた同系マウスへの移植実験: 前年度にマウスCIITA遺伝子の導入、及び空ベクター導入を完了したC3H系マウス乳癌細胞を用い、同系マウスへの移植実験を行った。各1xl0^6個の癌細胞を皮下移植し、28日後に屠殺して移植癌組織を病理組織学的に観察したところ、空ベクター導入癌細胞群では殆ど腫瘍が生着したのに対し、マウスCIITA導入癌細胞群では有意に拒絶されており、癌組織内リンパ球浸潤を伴っていた。また、新たにA/Jマウス由来神経芽細胞腫株を入手し、同様の手法を用いてマウスCIITA遺伝子を導入して移植を試みたところ、やはり有意にCIITA導入癌細胞が宿主に免疫反応を惹起し、拒絶されることを確認した。 2.神経内分泌癌におけるCIITA発現抑制機構の解明: 前年度の検討により肺小細胞癌や神経芽細胞腫に特徴的に見られるL-myc,N-mycがCIITA promoterに結合しうることが明らかとなったことから、その結合がCIITA発現に及ぼす影響を明らかにするため、Interferon-γにより容易にCIITAが誘導される肺大細胞癌株を用い、これにL-myc,N-myc発現ベクターを強制発現させてCIITAの発現性の変化を検討した。その結果、CHTA promoterを用いたreporter gene assayによりL-myc,N-mycを導入した肺大細胞癌株ではその活性が有意に低下すること、またRT-PCR法、Northern法によりCIITA、Class I Major histocompatibility complex(MHC)、Class II MHCの発現が有意に抑制されることが明らかとなった。 以上のことから、CIITA遺伝子を導入してClass I及びClass II MHCの発現を高めることが腫瘍免疫反応を増強させること、及びMHCの発現が極度に低下している神経内分泌癌においては特異的に増幅、過剰発現しているL-myc,N-mycがその原因に寄与していることが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)