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メラノーマ細胞由来の細胞運動阻害因子の精製とその癌転移に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 11770113
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Experimental pathology
Research InstitutionToyama Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

村田 純  富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助手 (20262537)

Project Period (FY) 1999 – 2000
Project Status Completed (Fiscal Year 2000)
Budget Amount *help
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywordsα-MSH / メラノーマ / 細胞運動 / 運動阻害因子 / 癌転移
Research Abstract

研究代表者らは既に、神経ペプチド:α-melanocyte stimulating hormone(α-MSH)が、a)マウスの自然肺転移実験においてマウスメラノーマB16-BL6細胞の組織浸潤及びその肺転移を著明に抑制すること、b)in vitroにおいて上記癌細胞による基底膜浸潤を有意に阻害すること、c)その作用機序として主に癌細胞の運動性を抑制すること、さらにd)その運動性阻害には、a-MSH刺激で誘導される自己分泌型運動阻害因子の産生促進が強く関与していることなどを明らかとしてきた。本研究は、a-MSHによるB16-BL6メラノーマ細胞の運動、浸潤及び転移抑制機序の中核をなすと考えられる自己分泌型運動阻害因子の分離、精製及びその分子構造を明らかにするとともに、他のメラノーマ細胞の運動性に及ぼすこの分子の効果を検定することを目的とした。
1)高速液体クロマトグラフィーにより、マウスB16-BL6メラノーマ細胞より分泌されるα-MSH誘導性の自己分泌型運動阻害因子の分離を試みた結果、逆相(C18)カラムを用いたグラジエント溶出でアセトニトリル濃度:10%付近に強い細胞運動阻害活性を有するシングルピークが得られた(分子量3kDa以下)。現在、この活性画分の構造を解析中である。
2)上記自己分泌型運動阻害因子の精製画分を用いて、B16-BL6細胞以外のメラノーマの運動性に及ぼす影響を検討した結果、ヒトA2058メラノーマ及びマウスK1735M2メラノーマ細胞の運動性は有意に抑制された。同様の運動阻害効果は、α-MSHを用いた場合にも認められた。
3)他の癌種の運動性に及ぼす自己分泌型運動阻害因子の影響を検討した結果、マウス肺癌3LL、マウス腎癌Renca、マウス肝細胞癌Hepa1-6、マウス結腸癌Colon26-L5、ヒト線維芽細胞HT-1080には影響を与えなかったが、メラノサイトと発生学的に起源を同じくする神経芽細胞由来のマウス神経芽細胞腫N18TG-2細胞に対し、その運動性を有意に抑制した。

Report

(2 results)
  • 2000 Annual Research Report
  • 1999 Annual Research Report

URL: 

Published: 1999-04-01   Modified: 2016-04-21  

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