動物細胞由来のHTLV-Iの高い感染性の解析およびウイルス感染における糖鎖の役割
Project/Area Number |
11770154
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Virology
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
原口 裕次 群馬大学, 医学部, 助手 (80272251)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | HTLV-I / 糖鎖 |
Research Abstract |
1.種々の哺乳動物(ネコ、マウス、ブタ、イヌ、ミンク、ヒト)由来の細胞株に、HTLV-Iが持続感染したヒトT細胞株(2M、SI-5)を混合培養した。その結果、HTLV-Iが持続感染した6種類のネコ由来細胞株(8C/HTLV-I_<2M>、8C/HTLV-I_<SI-5>、PG-4/HTLV-I_<2M>、PG-4/HTLV-I_<SI-5>、G-355/HTLV-I_<2M>、G-355/HTLV-I_<SI-5>)、マウス(NIH3T3/HTLV-I_<2M>)、ブタ(PK(15)/HTLV-I_<2M>)、イヌ(Cf2Th/HTLV-I_<2M>)、ミンク(Mv1Lu/HTLV-I_<2M>)およびヒト由来細胞株(HOS/HTLV-I_<SI-5>)が得られた。 2.HTLV-Iの感染性を、HTLV-Iに特異的なプライマーを用いたcell-free HTLV-I PCR assayを用い調べた。すると、ウサギ細胞株(Ra-1)および1で得られたネコ、イヌおよびミンク細胞株由来のHTLV-Iの感染性は、ヒト細胞株(HOS/HTLV-I_<SI-5>、HOS/PL、MT-2、C91/PL)由来のHTLV-Iの感染性の数十から数千倍であった。 3.ネコ細胞株由来のHTLV-Iは末端αガラクトシル基に結合するレクチン(BS-IB4)で強く感染阻害された。また、ヒトおよびネコ細胞株由来のHTLV-Iはガラクトシル基に結合するレクチン(ECA)で感染阻害された。ウシ白血病ウイルスはこれらのレクチンで感染阻害されなかった。 4.ネコ細胞株由来のHTLV-Iを、末端αガラクトシル基を切断する酵素(αガラクトシダーゼ)で処理すると感染性の低下が認められた。また、末端シアル酸残基を切断する酵素(シアリダーゼ)で処理すると、逆に感染性の上昇が認められた。 5.ヒト細胞株から3種類のガラクトース結合レクチン(ガレクチン1、3および9)遺伝子をクローニングし、発現ベクターpMX-puroに導入した。次に、これらの遺伝子を、HTLV-I非感受性マウス細胞株(Ba-F3)に導入し、安定発現細胞株(Ba-F3/GAL1、Ba-F3/GAL3、Ba-F3/GAL9)の作製に成功した。ガレクチン1を導入したBa-F3細胞株に、ネコ細胞株由来のHTLV-Iを感染させた所、HTLV-Iに対する感受性は影響されなかった。現在、ガレクチン3および9遺伝子を導入したBa-F3細胞株でのHTLV-Iに対する感受性の変化を調べている。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)