Project/Area Number |
11770208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Kyoto Notre Dame University |
Principal Investigator |
井上 辰樹 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 助教授 (20268121)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 高齢者 / 転倒 / その場足踏みテスト / 歩行能力 / 動的バランス / 転倒防止能力 |
Research Abstract |
目的:本研究では、「転倒には動的なバランス能力が強く関連している」と仮説を立て、高齢者に対する動的バランステストとして用いた「その場足踏みテスト」の有効性、および転倒との関連を明らかにすることを目的とした。 方法:被検者は健常高齢者24名(平均年齢67.3±4.5歳)であり、事前に測定の目的、危険性を説明し参加への同意を得た。測定項目は、高齢者用バッテリーテスト(身長、体重、体脂肪率、血圧、閉眼片足立ち、開眼片足立ち、垂直跳び、座位体前屈、座位ステッピングテスト、握力)、シャトルウォーキングテスト(以下、SSTw)、ファンクショナルリーチテスト(以下、FRT)、重心動揺テスト(開眼両足立ち、閉眼両足立ち、最大前傾後傾位)、普通歩行テスト、最大歩行テスト、その場足踏みテスト(以下、SpT)、質問紙をおこなった。SSTwは3分間で歩ける距離を求めた。SpTは閉眼で両手を前方へ挙手したまま50歩(約30秒間)その場足踏みをおこない、スタート地点からの直線距離、移動方向(以下、移動角度)、回転角度を求めた。 結果および考察:ステップワイズ法より、SpTの移動角度を説明する変数として体前屈、閉眼・開眼両足立ち時の重心動揺面積、座位ステッピングの4項目が採用された。移動角度が平衡性と敏捷性を示す項目とそれぞれ関連していることから、本研究で用いたその場足踏みテストは健常高齢者の動的バランス能力を評価できうる手段と考えられた。判別分析法より、転倒の有無に影響を与える変数には、座位体前屈、日中の過ごし方、閉眼片足立ちが採用され、SpTは除去された。しかし、転倒者は、非転倒者に比べ、閉眼片足立ち、体前屈が優れ、握力が低かった。また、有意ではないものの、外出して日中を過ごす者が多い傾向にあった。また、転倒者は女性のみであり、非転倒者には男性が多かったことから、転倒の有無は日中の過ごし方に、測定項目の差は性差による影響が強くでたものと思われた。
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