Project/Area Number |
11770212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
青笹 治 摂南大学, 薬学部, 助手 (20248066)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ダイオキシン類 / 人体負荷低減 / 体外排泄促進 / 食物繊維 / クロロフィリン / PCDD / ダイオキシン / キトサン / 血液 |
Research Abstract |
ダイオキシン類による環境負荷管理は徐々にではあるが可能になってきている。しかし、人体汚染に関しては、主要発生源である焼却施設の解体作業等により作業員における高濃度の人体負荷が今なお大きな社会問題となっている。従って、本研究では人体負荷低減化法として、ダイオキシン類の体外排泄を促進させることに着目し、効率よくダイオキシンを排泄する新規排泄促進物質の開発に着手した。すでに、ダイオキシンの排泄効果を有することが知られている食物繊維は日常継続的に摂取可能である。しかし、16種の食物繊維について最も効率よく排泄する食物繊維の構造について検討したが、その有効摂取量は現実的なものではなかった。そこで、より強力にダイオキシンを排泄するポルフィリン誘導体に着目したが、長期摂取による生体影響が危惧される。従って、この両者の欠点を補うため、高分子の食物繊維であるキトサンにポルフィリン誘導体のクロロフィリンを結合させ、生体に吸収されにくい高分子不溶性としたポルフィリン誘導体結合型食物繊維を調製した。この結合型食物繊維をマウスに摂食させたところ、キトサンとクロロフィリンが結合している割合で混合したもので飼育したものより、ダイオキシンの吸収抑制効果が倍増していた。さらに、体内蓄積させたダイオキシンに対しても、わずか1.0%の割合で飼料に添加することで排泄を促進し、それに伴って主要蓄積臓器である脂肪組織濃度も低下させていた。これらの結果から、我々ヒトが1日に1kgの食事を取るとすると、その1.0%すなわち10gの結合型食物繊維でダイオキシンの体内濃度を下げることができる可能性がある推察した。現在の食物繊維摂取量は約15gで、厚生省の推奨する25gに対して10gが不足しており、結合型食物繊維は不足分を完補する量で、我々の体内に蓄積しているダイオキシンを低減することが期待できる。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)