心臓性突然死症例におけるドパミン系遺伝子関連領域の遺伝子学的診断マーカーの検
Project/Area Number |
11770229
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Legal medicine
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中留 真人 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90263251)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 心臓性突然死 / 遺伝子学的診断マーカー / アポトーシス / 心筋梗塞 / 虚血再灌流 |
Research Abstract |
今年度は昨年度に引き続き、これまでに得られた健常人集団におけるドパミン系遺伝子関連領域(DAT1、DRD4、COMTなど)の遺伝的多型のデータと、心臓性突然死症例(主に心筋梗塞)より得られた多型データとの比較、検討を行ったが、最終結果としてDNAレベルでは両者間に有意差は認められないことが判明した。そこで今年度は主に、心筋梗塞発症時のRNAレベルでの変化を検索するため、開胸下にラット冠動脈を結紮することで虚血による心筋梗塞モデルを作成した。そして近年、心筋梗塞による細胞死にはアポトーシスの関与が示唆されていることに加え、ラットにおいてもその発現が確認されているアポトーシス関連遺伝子Bcl-2及びBaxに着目し、虚血再灌流によるBcl-2mRNA及びBax mRNAの発現量の変化を定量的RT-PCR法、さらにmRNAの配列異常をRT-PCR-SSCP法を用いて検索した。まずmRNAの配列異常については変異は認められなかったものの、定量的RT-PCRの結果、虚血30分の段階ではBax/Bcl-2発現比は減少傾向にあったが、再灌流によりBax/Bcl-2発現比は増加傾向を示した。これは、両者がヘテロダイマーを形成し、再灌流によってBax優位の状態が生じ、その結果アポトーシスを促進させているという説を支持するものであった。そこでさらに、冠動脈血リンパ球より採取したBcl-2mRNA量を定量した結果、虚血時から再灌流時にかけても減少傾向を示していた。これはリンパ球から放出されるある種のサイトカインがアポトーシスを促進させる結果、リンパ球Bcl-2のアポトーシス抑制能を減少させている可能性があり、遺伝子学的診断マーカーとしての応用性を示唆するものである。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)