Project/Area Number |
11770292
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
飯塚 愛子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40277124)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | B型肝炎ウィルス / 肝細胞癌 / B型肝炎ウイルス / 遺伝子組みこみ |
Research Abstract |
当科通院中のHBs抗原陰性慢性肝疾患症例62例(うち慢性肝炎(CH)11例、肝硬変(LC)51例)、急性肝障害4例、正常対照群18例の計84例を対象とした。HBc抗体は、血清200倍希釈で検出されるものを陽性とした。血中HBV-DNAの定量は、SepaGene RV-R(三光純薬)を用いて血清よりDNAを抽出し、Primer Express(Perkin-Elmer)により設定したS、X、Pol領域の3カ所のprimerとTaq-man probeのsetを用いてreal time PCRを行い、3 setsのうち、少なくとも2 setsで検出されたものを陽性と判定した。real-time PCRは、50℃,2分、95℃,10分の後、95℃,20秒、60℃,1分で53サイクルの増幅反応を行い、10^1copy/tube以上を陽性とした。 全84例中陽性は11例であり、HBc抗体、HCV抗体ともに陽性群では、CHで6例中1例、LCで21例中7例がHBV陽性であった。HBc抗体陽性、HCV抗体陰性群では、CHで2例中1例が陽性であったが、LCでは4例とも陰性であった。またHBc抗体陰性、HCV抗体陽性群では、CHで3例とも陰性、LCで12例中1例と陽性率は低かった。HBc抗体、HCV抗体ともに陰性群では、LC14例いずれもHBV陰性であった。正常対照群18例ではうち1例で陽性、急性肝疾患4例ではいずれも陰性であった。また、今回の検討では、HBVの検出とHCCの存在との関連は認められなかった。なお陽性者の血中HBV-DNA量とHBc抗体価、HCVRNA量との間にも相関は見られなかった。 今回の検討ではHBs抗原陰性慢性肝疾患62例中10例(16.1%)で血中HBV-DNAが陽性であった。そのうちHBc抗体陽性症例では33例中9例が陽性(27.3%)、であり、HBc抗体陰性症例29例中1例陽性に比し明らかに高率であった。またHBc抗体陽性例のうちHCV陽性例では27例中8例陽性(29.6%)に対し、HCV陰性例では6例中1例陽性(16.7%)とHCVと重感染している場合にHBVの検出率が高かった。
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