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炎症性腸疾患とIL-16の関連について(蛋白および遺伝子レベルの解析)

Research Project

Project/Area Number 11770299
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Gastroenterology
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

西山 努  久留米大学, 医学部, 助手 (70279157)

Project Period (FY) 1999 – 2000
Project Status Completed (Fiscal Year 2000)
Budget Amount *help
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords炎症性腸疾患 / interleukin16 / interleukin 16
Research Abstract

【背景】IL-16は、CD8+T細胞や肥満細胞などから産生され、CD4+T細胞の遊走を促すサイトカインで、気管支喘息などのCD4+T細胞が増加する疾患において、病態との関連が注目されている。最近、IL-16は単球/マクロファージや好酸球などの遊走作用も有することが明らかとなった。炎症性腸疾患(IBD)の粘膜局所では活性化されたCD4+T細胞、マクロファージ、好酸球などの浸潤が特徴的で、本症の病態にIL-16が深く関与している可能性がある。実際、実験腸炎への抗IL-16抗体の投与により、炎症が軽減することが報告されている。しかし、IBD患者でのIL-16の役割についての報告はみられない。
【方法】潰瘍性大腸炎(UC)30例、クローン病(CD)8例、正常対照12例で、大腸粘膜抽出液中のIL-16濃度をELISAで測定した。さらに、大腸組織でのIL-16陽性細胞とCD4+T細胞、CD8+T細胞、肥満細胞との関連について、レーザー顕微鏡を用いた蛍光免疫二重染色で観察した。
【結果】活動期IBDの粘膜局所のIL-16濃度は、正常対照に比較して有意に上昇していた(UC45.0ng/mg,CD8.1,正常対照1.7)。また、非病変部粘膜のIL-16濃度は、病変部粘膜より低値、正常対照より高値であった。免疫染色による検討では、病変部組織でのIL-16陽性細胞数が増加し、そのIL-16陽性細胞の多くはCD8+T細胞であった。IL-16陽性細胞数とCD4+T細胞数には、相関関係が認められた。
【結論】IBDの病変部粘膜ではIL-16の上昇がみられ、その産生細胞の主体はCD8+T細胞であった。IL-16は、CD4+T細胞数の粘膜浸潤を促し、IBDの病態形成に重要な役割を担っていることが示唆された。

Report

(2 results)
  • 2000 Annual Research Report
  • 1999 Annual Research Report

URL: 

Published: 1999-04-01   Modified: 2016-04-21  

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