Project/Area Number |
11770347
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
阿古 潤哉 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60292744)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | エスロゲン / 動脈硬化促進因子 / 内臓脂肪 / 皮下脂肪 / エストロゲン受容体 / エストロゲン / 脂肪細胞 |
Research Abstract |
エストロゲン(E2)が脂肪組織の分布と内臓脂肪からの動脈硬化促進因子分泌に及ぼす影響をラット卵巣摘出(OVX)モデルを用いてin vivoで検討した。E2の脂肪細胞の分化、増殖、機能に与える作用のprimary cultureを用いての検討により、動脈硬化性疾患の危険因子の一つとして脚光を浴びている内臓脂肪型肥満に対するE2の関与を解明した。 1、E2の培養脂肪細胞の増殖、遺伝子発現に与える作用 ラットの皮下脂肪と内臓脂肪を採取し、それぞれの細胞に生理的濃度のE2を投与し、培養細胞のDNA合成能力を[^3H]thymidineの取り込みで検討し、さらに直接細胞数を計測することによりE2が脂肪細胞の増殖を抑制するか否かを検討したが、脂肪細胞のTNF-α,PAI-1,Angiotensinogenの遺伝子発現のE2の抑制作用についてのNorthern blotでの検討では、抑制は確認できなかった。 2、OVXラットにおける肥満に対するE2の効果 OVXラットの体重増加に与えるE2補充の効果を検討した。8週齢のメスWistar ratにOVXを施行し、12週齢からE2補充群と非補充群に分けて飼育した。E2補充によりOVXラットの体重増加は有意に抑制された。また、摂食量を調節したpair feedingにおいてはOVXラットの体重増加はOVXラットとコントロールとの間には有意差は認められなかった。E2の脳室内投与によりOVXラットの体重増加は有意に抑制され、またそのE2の効果はエストロゲン受容体(ER)βアンチセンスの脳室内同時投与により抑制された。このため、E2の抗肥満作用は中枢におけるER-βを介していることが示唆された。
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