イヌ心房高頻度刺激モデルにおける新規III群薬の抗心房細動効果
Project/Area Number |
11770361
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Tokyo Dental College (2000) Keio University (1999) |
Principal Investigator |
佐藤 俊明 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (10265796)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 慢性心房細動 / イヌ心房高頻度刺激モデル / Kチャネル遮断薬 / Naチャネル遮断薬 / 心房有効不応期 / 心房内伝導速度 / 興奮波長 |
Research Abstract |
本邦において、慢性心房細動は有病率が高く、脳血管障害を合併する危険性の高い不整脈である。薬物による心房細動予防法の確立は重要な研究課題である。心房細動が遷延すると心房筋は変性し、心房筋細胞膜における一部のイオン電流が減少することが報告された。しかし、これらのイオン電流を修飾する作用をもつ抗不整脈薬が、心房細動により変性した心房筋に及ぼす影響については未だ報告されていない。そこで我々はイヌ心房高頻度刺激モデルを用いて抗不整脈薬が心房筋の電気生理学的指標に及ぼす効果を経時的に検討した。 まず、IKr遮断薬であるE-4031が心房有効不応期、心房内伝導速度、興奮波長に及ぼす影響を高頻度刺激開始後2週間にわたり経時的に検討した。その結果1)E-4031の有効不応期延長効果は心房高頻度刺激後も保たれていたが、短い刺激周期ではその効果は減少した(逆頻度依存性効果)。2)E-4031は心房高頻度刺激後の心房内伝導速度には影響を及ぼさなかった。3)E-4031の興奮波長延長効果は心房高頻度刺激後も保たれていたが、短い刺激周期ではその効果は減少した。以上の研究成果を1999年の北米心臓ペーシング学会(NASPE)において報告した。 次にIKs遮断薬であるazimilideが心房筋の電気生理学的指標に及ぼす効果を経時的に検討した。その結果1)azimilideの有効不応期延長効果は心房高頻度刺激後も保たれ、短い刺激周期においてもその効果は減少しなかった。2)azimilideは心房高頻度刺激後の心房内伝導速度には影響を及ぼさなかった。3)azimilideの興奮波長延長効果は心房高頻度刺激後も保たれ、短い刺激周期においてもその効果は減少しなかった。以上の研究成果を2000年の日本循環器病学会においで報告した。 さらにINa遮断薬であるpilsicainideが心房筋の電気生理学的指標に及ぼす効果を経時的に検討した。その結果1)pilsicainideの有効不応期延長効果は心房高頻度刺激後減弱した。2)pilsicainideの心房内伝導速度減少効果は心房高頻度刺激後も保たれていた。3)pilsicainideの興奮波長延長効果は心房高頻度刺激後減弱した。以上の研究成果を2000年の北米心臓ペーシング学会(NASPE)において報告した。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)