Project/Area Number |
11770395
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
吉成 みやこ 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (50302104)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | APL細胞株 / アポトーシス / 重症先天性好中球減少症 / Stat3 / G-CSF / ヒトAPL細胞株 / BCl-2 |
Research Abstract |
我々は平成11年度の研究で、APL生細胞株のUF-1がG-CSFによりアポトーシスに誘導されることを見い出し、Stat3の過剰なチロシンリン酸化がこの反応に関与する可能性について言及した。この系で用いた細胞株のUF-1は、レチノール酸に対して耐性を示す患者より樹立されたもので、t(15;17)転座を有し、PML/RARα遺伝子に変異があることが知られている。UF-1を重症先天性好中球減少症(SCN)のモデルとして扱えるかどうかを検討するためには、G-CSFがPML/RARαの系に作用するかどうかの確認が必要である。このため、平成12年度は、UF-1を材料として、G-CSF刺激によりPML/RARαの下流の転写活性が変化するかどうかの検討を行った。予備実験としてUF-1にみられる変異PML/RARαをCOS-7細胞に遺伝子導入し、レチノール酸刺激後のルシフェラーゼ活性を測定した。ルシフェラーゼ活性はPML/RARαの転写活性を示していると考えられている。この系が安定して機能するようになれば、G-CSF刺激後のルシフェラーゼ活性を測定し、G-CSFがPML/RARαに作用したかどうかを検討する予定である。 我々はSCNの病因を検討する過程で、SCNの患者からは好中球系の材料を得られないので、G-CSFでアポトーシスに誘導される前骨髄球という観点で、UF-1をSCNのモデルと位置付けで検討を行ってきた。しかしながら2000年12月の米国血液学会において、Stat3がPMLと結合しG-CSF誘導の増殖作用を抑制するとの報告があり、UF-1におけるG-CSF誘導アポトーシスの機構は変異PML/RARαに起因する可能性が示唆された。UF-1におけるG-CSF誘導アポトーシスの機構については十分な検討が必要であると思われた。
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