Project/Area Number |
11770398
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
加藤 光広 山形大学, 医学部・小児科, 講師 (10292434)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 脳奇形 / migration disorder / double cortex syndrome / doublecortin / DCX遺伝子 / band heterotopia / 異所性灰白質 / band heterotopio |
Research Abstract |
doublecortin(DCX)遺伝子は、皮質下帯状異所性灰白質(SBH)の原因遺伝子として同定され、近年、LIS1遺伝子と共に滑脳症(LIS)の主要な原因であることが、明らかにされつつある。本邦の皮質形成障害を示す、脳神経細胞の移動異常例に対してDCX遺伝子の解析を行ない、病態との関連を検討した。本研究で解析した対象は、頭部MRIにて皮質形成障害を認めた患者21例(女15例、男6例)で、文書にて遺伝子診断の同意を得た。リンパ芽球細胞よりDNAを抽出し、DCX遺伝子の翻訳領域を9の断片に分けPCR-SSCP法もしくはオートシクエンサーを用いて塩基配列を解析し、遺伝子変異を検出した。その結果、側脳室周囲全周性のSBH(女12例、男2例)では、女9例、男2例で、8カ所の点変異を認めた。全例へテロ接合体であった。平成12年度は、典型的なSBH以外の例に対しても解析を行った。その結果、LIS男児1例で、ヘミ接合体の点変異を認めた。脳梁欠損を伴う厚脳回の男児1例と局所性のSBH(女3例、男2例)では、遺伝子変異は検出されなかった。今回我々が見いだした9つの点変異のなかで、8例に見いだされた6つの変異は、未報告の新しい変異であり、変異部位は散在していた。同じ遺伝子変異でも臨床的な重症度は異なり、両者に相関は認められなかったが、SBHの男2例では、頭髪の毛根解析により、モザイクであることが示された。ヘミ接合体の男児はI型滑脳症を示し臨床症状もより重度であるが、男性例でもモザイクなど健常な遺伝子を有する場合は、典型的な皮質下帯状異所性灰白質を示すことが示唆された。リンパ球では変異を見いだせなかった非全周性の異所性灰白質でも、脳組織のみのモザイクの可能性がある。
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