癌化学療法の体細胞突然変異誘発効果に対するDNA修復機構の関与
Project/Area Number |
11770404
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
林 英蔚 京都大学, 医学研究科, 助手 (40283600)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | Mutation frequency / ERCC1 / childhood / chromosomal translocation / leukemia / myelody splastic syndomre / Childhood |
Research Abstract |
当院にて治療を受けた小児血液悪性腫瘍疾患患者40例について末梢血単核球のHPRT遺伝子座およびTCR遺伝子座における体細胞突然変異率(mutation frequency,Mf)を測定した。その結果、急性リンパ性白血病(ALL)とホジキン病の症例の中にHPRT-Mfの高い症例が存在したが、TCR-Mfは高い症例は無かった。ALLの症例の中でHPRT-Mfが高値持続している2症例は非血縁者間同種骨髄移植(BMT)を受けており、BMT後にドナー・レシピエント混合キメラとなり、レシピエント細胞に染色体異常が出現した。しかし、この2症例はBMT後5年を経た現時点でも染色体異常が認められるが二次発癌はみられておらず、HPRT-Mfも高値を持続している。今後、HPRT-Mfおよび二次発癌の有無を定期的に観察しながらHPRT-Mfと二次発癌との関連を追及する予定である。 また、白血病細胞あるいは腫瘍細胞のERCC1,XPCC,MTH1,hMSH2などのDNA修復遺伝子の変異の有無を前回の報告の20例に加えて15例追加したが、新たに変異を認めた症例は無く現時点では35例中1例のみにERCC1の変異を認めるのみであり、変異の認められる頻度としては3%以下と考えられた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)