樹状細胞による腫瘍ワクチン開発の基礎的検討及び神経芽腫への臨床応用
Project/Area Number |
11770409
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
西内 律雄 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (20284119)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 神経芽腫 / 若年性慢性骨髄単球性白血病 / 樹状細胞 / 細胞治療 / サイトカイン / 癌抗原 |
Research Abstract |
In vitroでGM-CSF,IL-4,TNF-α等の組み合わせにより、慢性骨髄性白血病(CML)、急性骨髄性白血病(AML)患者の白血病細胞から樹状細胞の産生、分化が誘導できることが確認されている。一方骨髄異形成症候群(MDS)の中で小児に特有な病型であるJCML(juvenile chronic myelocytic leukemia)は非常に予後不良であり、致死率の非常に高い疾患である。現在は造血幹細胞移植以外に有効な治療は存在しない。そこで、上述のCMLやAMLと同様にJCMLの細胞から樹状細胞の産生、分化が誘導できれば、同疾患に対する免疫療法の可能性が生じ、非常に有意義と思われた。 今回はまず、JCML患者白血球からの樹状細胞の誘導が可能かを検討した。 すなわち、JCML患者の血液から白血球を分離し、GM-CSF,IL-4,TNF-α等のサイトカインの存在下で10〜14日程度液体培養し、細胞を回収して形態学的、細胞免疫学的に樹状細胞に分化しているか否かを確認した。 これまでのところ、上述の培養により形態的には単核球様のJCML細胞が大型の多くの突起を有する樹状細胞様の細胞に分化し、細胞免疫学的にはフローサイトメトリーで樹状細胞では発現が強くなるとされるCDla等の表面抗原が発現するようになることが確認された。 今後誘導された樹状細胞様の細胞によって自己の細胞障害性T細胞(CTL)の誘導が可能かどうかを検討する予定である。CTLの誘導が確認できればこれまでの結果と合わせてJCMLの細胞から樹状細胞の産生、分化が誘導されると判断できるが、その可能性は高いと思われる。この実験が最終的にはJCMLの免疫療法に結びつくことを目標にしている。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)