胸腺間質リンパ球増殖因子(TSLP)のT細胞分化および自己免疫異常に対する役割
Project/Area Number |
11770414
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
森 雅亮 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 助手 (30254204)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | TSLP / IL-7 / B Cell / T cell(lymphocyte) / apoptosis / 胸腺間質リンパ球増殖因子(TSLP) / リンパ球分化 / 自己免疫異常 / B細胞 / T細胞 / インターロイキン7(IL-7) |
Research Abstract |
1.研究目的 1.B細胞分化に関与していることが明らかとなった胸腺間質リンパ球増殖因子(TSLP)がT細胞分化においても不可欠なものであるか否かを明確にすること。 2.TSLPの自己免疫異常に対する役割を解明すること。 2.研究成果 これまで我々は、平成11-12年度の2年間で以下の点について解明した。 1)Bcl-2の過剰産生とfas遺伝子の欠損という状況下で、IL-7の関与しないB細胞分化が起こりうるか否かを検討した。抗IL-7モノクロナル抗体はBcl-2transgenic/lprマウスでは全くB細胞分化を抑制しえなかったが、一方抗IL-7Rαモノクロナル抗体は同マウスにおいてもwildtypeマウスと同様強くB細胞分化を障害した。 2)TSLPがin vitroでIL-7欠損下で前駆B細胞の生存と成長を刺激するという報告に基づき、我々は抗TSLPモノクロナル抗体がB細胞分化の抑制を引き起こすか否かを検討した。その結果、抗TSLPモノクロナル抗体自体にはB細胞分化抑制に殆ど効果はみられなかったが、抗IL-7/抗TSLPモノクロナル抗体の併用がBcl-2transgenic/lprマウスにおいても殆ど完全にB細胞分化を障害することがわかった。 以上からB細胞分化においてTSLPは不可欠であった。 3)TSLPはT細胞分化においても不可欠なことが判明した。 現在、自己免疫異常を呈する代表的なマウス(gld mouse,bcl-xl transgenic mouse,γc deficient mouse)の収集を終え実験に必要な数を飼育しているところであり、準備が整えば上記のマウスに抗TSLP抗体を投与して自己免疫異常の抑制が図れるか否かを検討する予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)