Project/Area Number |
11770422
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
川崎 和彦 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90245465)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 夜尿症 / クローニング / 常染色体優性 / 22番染色体 / 連鎖解析 / 塩基配列 / ゲノム / 遺伝子 |
Research Abstract |
夜尿症は5〜9歳児の11%にみられ、小児において最も頻度の高い疾患である。夜尿症は心理的要因の影響が強いが、最近になって、夜尿症の約65%は常染色体優性(浸透度90〜95%)の遺伝形式をとると報告された。家系解析の結果から、夜尿症と連鎖する染色体領域はこれまでに4ヵ所同定された。このうち、22q11.2に連鎖しているものは、領域がさらに細かく限定でき、22q11.2上に位置するDNAマーカーD22S446およびD22S343の間で最も高い連鎖を示した(ロッドスコアー4.51)。 本申請者らは昨年度までに、夜尿症領域(D22S446-D22S343)を完全にクローン化し、この領域の塩基配列を決定した(Dunham,I.et al.,1999)。その結果、夜尿症領域は、全体で約3.5メガベースの領域であることが判明した。我々は得られた塩基配列をコンピュータを用いて解析することにより、合計36個の遺伝子を発見した。このうち、脳および膀胱で発現が認められた2個の遺伝子、合計15個のエキソンを増幅するPCRプライマーを設計した。家系調査により夜尿症患者と健常人のサンプルについてPCRを行い、増幅産物の塩基配列を決定して、それぞれを比較した。現在までのところ、スクリーニングに用いた夜尿症患者に特異的な塩基配列の変異、または遺伝子の欠失などは認められないため、この領域に位置する他の遺伝子について変異を検索する必要がある。 また我々は22番染色体全体から平均38キロベースに一カ所、合計11,118個の一塩基多型(SNPs)を発見した(Dawson,E.et al.,2001)。今後これらのSNPsを用いて家系解析を行えば夜尿症領域をさらに狭めることができ、夜尿症原因遺伝子の候補を絞り込むことができる。このうえで、そこに含まれる全ての遺伝子配列の変異を検索すれば、これまでよりも効率良く夜尿症原因遺伝子を同定することが可能である。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)