Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2000: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
平成11年度には,共同研究者の渡辺らによって,Malassezia属の7菌種の標準株からChitin synthase 2(CHS2)遺伝子を解析し,それら遺伝子塩基配列情報をデータベース化した。そのほかの真菌のCHS2遺伝子データベースについては,すでに国際学術雑誌において報告(Kano et.al.1999)があり,これらデータベースを用いることにより僅かな菌量の臨床分離株からDNAを抽出し,PCRで増幅することによって迅速に菌種同定することが可能となった。 平成12年度はこれらの成果をもとに,実験動物から菌を分離する予備実験を行い,次いで臨床分離株約130株の同定を行った結果,本同定法が有意義であることを確認した。その成果の一部は,相互に研究情報を交換している日本大学獣医学科獣医臨床病理学研究室によって,国際学術雑誌に報告している。現在は,非HIV感染者およびHIV感染の脂漏性皮膚炎,癜風病変部位に存在するMalasseziaと,健常皮膚に存在するMalasseziaのCHS2遺伝子を分離培養無しでPCR法用いて直接解析することによって,疾患への関与が疑われる菌種を検討している。
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