Project/Area Number |
11770482
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
太田 真由美 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70246370)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 神経線維腫症1 / NF1 / 悪性神経鞘腫 / MPNST / p53 / SSCP / NF1領域 / エクソン |
Research Abstract |
神経線維腫症1(以下NF1とする)にはいくつかの悪性腫瘍が合併することが知られており、中でも悪性神経鞘腫(以下MPNSTとする)の合併はNF1患者の予後を大きく左右するものでしばしば問題となる。現在多くの悪性腫瘍において、その悪性化への過程に腫瘍抑制遺伝子"p53遺伝子"の変異の関与していることが知られている。モデルマウスの知見やヒトでの報告例にも、NF1に合併したMPNSTに53遺伝子変異が関係していることを示唆したものがある。そこで、今年度は、実際にNF1患者に生じたMPNSTにp53遺伝子の変異が関与しているか否かを検討した。 <方法と結果>NF1患者でMPNSTを合併している8症例の腫瘍の凍結組織を対象とした。腫瘍組織からDNAを抽出し、PCRで増幅した後、p53遺伝子のエクソン2〜11に対して、SSCP法とdirect-sequence法を施行し、変異の有無を検討した。さらに、p53の免疫組織化学も併せて行った。その結果は、8症例すべてにおいてp53遺伝子のエクソン2から11領域での変異は認められなかった。また、免疫組織染色では、抗ヒト野生型p53遺伝子産物モノクロナール抗体"DO-7"により腫瘍組織の核の一部に染色をみた。 これは、DO-7を用いた過去の報告例で、MPNSTの方が、神経線維腫に比べてp53のoverexpressionを示す細胞が多いということの裏付けにはならなかった。 <結論>我々の結果からはNF1に伴うMPNSTでのp53遺伝子に変異が生じている可能性は低く、他の機序も考えるべきと思われた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)