Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
ポジトロン核種をガンマカメラ装置で撮像する場合コリメータ法がある.このコリメータ法で行う場合必ずペネトレーションが存在する.そのため画像や定量性が著しく劣化してしまう.そこでペネトレーションを画像処理で除去することを試みた.前年度において画像のペネトレーション成分を効率良く再現する5×5カーネルを導き出した.このカーネルを使用し,投影データ画像からペネトレーション画像SCを推定した.そして次式を実行した. Icorre=P・{1.0-(SCs/Ps)} , ここでIcorreはペネトレーション補正画像,Pは投影データ画像,SCsとPsは同じ3×3スムージングという平滑化フィルタで処理したペネトレーション推定画像と投影データ画像である. この方法を心筋FDG-SPECTに応用した.使用装置は,超高エネルギーコリメータを装着したガンマカメラVertexであった.Oral glucose loading 30分後に555 MBqのFDGを投与し1時間後に撮像した.また単純な投影データ画像からペネトレーション推定画像を減算した場合(減算法)と上式の処理結果(新手法)を比較した.雑音の程度は,投影データにおいて被検者の外に関心領域を取り,その中の変動係数を求めることで行った.補正前は19.0%,減算法は43.9%,新手法は7.9%であり,新手法は雑音を増大していないことが確認できた.次に梗塞部位と正常部位のコントラストを求めた.補正前は0.254,減算法は0.345,新手法は0.345であり,補正することで梗塞部位が明瞭に描出されることを確認できた. このようにペネトレーション成分を補正することで,病変部位を認識しやすくなり,それに加えて新手法では雑音の上昇を抑えることが確認できた.
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