Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
Magnetic resonance imagingにおける撮像法の一つであるshort echo space FSEを用いたMR Angiographyの基礎的検討と臨床応用を試みた.ファントム実験では実効TEの短い撮像シーケンスで高い信号ノイズ比が得られた.また心拍動に同期させることで信号のばらつきが減少した.健常人ボランティアでの検討は,心電図同期下に施行したが,実効TEの短い撮像シーケンスでは,バックグラウンドの信号が上昇し,脈管のコントラストは必ずしも高いものではなかった.脂肪抑制法の併用が脈管コントラスト改善には必須であった.他の代表的なMR Angiographyとの比較では,冠状断で検査をすることが多いため,Time of Flight法,Phase contrast法に比べて撮像時間が短時間であった.低速の脈管の描出に優れていたが,早い流速の脈管の描出は不良で,脈管分岐部や合流部等の乱流の発生する部位では,しばしば描出不良を呈していた.Gd造影剤によるdynamic subtraction法との比較でも,末梢静脈などの低速血流の描出は優れていた.しかし,動脈系の描出は不良であった.本手法は造影剤を使用しないという点では優れているが,動脈系の臨床応用に関しては限界があると思われた.また,腹水貯留や高度浮腫などの症例でも脈管描出不良が多かった. short echo space FSEを用いたMR Angiographyは,脈管系と胆道系ならびにT2強調像で高信号を呈する腫瘍との位置関係を同時描出する手法としては有用性があると考えられた.
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