Project/Area Number |
11770551
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
長崎 文江 琉球大, 医学部附属病院, 助手 (20281230)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 高危険児 / 精神分裂病 |
Research Abstract |
沖縄県立宮古病院精神科に受診歴のある女性精神分裂病者を対象とし、カルテ調査を施行した。昭和42年1月から昭和61年12月までの20年間に、同科を受診した精神分裂病の女性患者の総数は162名、そのうち子供を生んだ経験のある者は81名(50%)であった。この81名の母親から出生した子供196名を高危険児として調査を施行した。 女性患者について研究申請者が患者に直接に面接したほか、両親、兄弟など身近な家族から本人歴、社会歴、治療歴、現在症などの情報を入手した。子供に関しては胎生期から始まる本人歴、社会歴、現在症、養育環境、発育・発達的特徴、行動特徴などを母親である患者とその夫から情報を得た。調査はまだ継続中である。子供の年齢は2歳〜48歳で、15〜25歳までが多かった。精神分裂病の診断で宮古病院で治療歴のあるものが7名、精神分裂病が疑われるものが2名、精神遅滞が4名、神経症1名、シンナーなど問題行動2名であった。事故などで死亡したものが5名であった。発病した子どものうち3名には直接面接を施行した。対象となった高危険児の精神分裂症罹病率は3.57%であった。 高危険児のうち発病した群と発病していない群とを、母親の結婚の有無、遺伝負因、経済状態、入院回数で比較検討したが有意差は認められなかった。 宮古病院精神科外来に、高危険児である子供の健康に関する相談、養育に関する相談窓口を開設する準備をすすめているところである。いずれは、健常者を対照として養育状況などの比較検討を行いたい。
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