新規アポトーシス誘導因子内皮細胞型インターロイキン8の作用機序解析とその臨床応用
Project/Area Number |
11770579
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
照井 康仁 自治医大, 医学部, 講師 (10285786)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | アポトーシス誘導因子 / 内皮細胞型IL-8 / N末端ペプチド |
Research Abstract |
【目的】我々は白血病細胞に対するアポトーシス誘導因子の精製過程で内皮細胞型IL-8(IL-8E)にその活性を見出した。今回、そのN末端ペプチドによるアポトーシス誘導効果とin vivoにおける抗腫瘍効果について検討した。【方法】(1)IL-8EのN末端5残基ペプチド(NP)、C末端5残基ペプチド(CP)を合成し、各種白血病細胞株に対するアポトーシス誘導効果をTUNEL法で検討した。(2)ペプチド合成によりNPの活性部分の決定した。(3)NP、CPの腹腔内K562細胞に対する腫瘍増殖抑制効果、アポトーシス誘導効果を検討した。(4)NP、CPの皮下K562細胞腫瘍に対する腫瘍増殖抑制効果、アポトーシス誘導効果を検討した。(5)患者新鮮例白血病細胞に対してアポトーシス誘導を検討した。【結果】(1)NPはCPと比較してK562、HL-60、U937、Jurkat、Daudi細胞に対してアポトーシス誘導効果を有していた。(2)NPのアポトーシス誘導効果には中心の3残基(VLP)にAまたはRを付加した構造が必要であった。(3)NP投与群ではCP投与群と比較して腹腔内K562細胞に対する腫瘍増殖抑制効果、アポトーシス誘導効果を認めた。(4)NP投与群ではCP投与群と比較して皮下K562細胞腫瘍に対する腫瘍増殖抑制効果、アポトーシス誘導効果を認めた。(5)新鮮白血病細胞でもアポトーシスが観察された。【結論】IL-8Eのアポトーシス誘導活性にはそのN末端5残基Pが重要で、in vivoでのアポトーシス誘導効果も有しており、白血病のペプチド療法の可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)