培養細胞のNa/H antiporterに対するカリウムの影響
Project/Area Number |
11770601
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
雨宮 守正 自治医科大学, 医学部, 講師 (90275678)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | OKP細胞 / 培養血管平滑筋細胞 / 細胞内酸性化 / 低カリウム / 高血圧 |
Research Abstract |
目的:高血圧の中にはカリウム依存性と考えられるものが存在し、カリウム投与により軽快する症例が経験される。培養血管平滑筋細胞(VSMC)、近位尿細管のモデルであるOKP細胞を使用し、細胞外カリウム濃度の影響を検討した。 検討事項:(1)それぞれの細胞に発現しているNa/H交換輸送体(NHE1,3)に対する影響を検討した。(2)それぞれの細胞内pH(pHi)の変化を測定し、低カリウムによるpHi低下の機序につき検討した。 結果:(1)OKP細胞では、細胞外低カリウムにより細胞内は酸性化し、その後Na/H交換輸送体の活性が亢進することが判明した。またVSMCでもおおむね同様の結果が得られ引き続き検討中である。(2)低カリウムによる細胞内酸性化の機序につき検討を行ったところ、Ba^<2+>感受性カリウム流出、stilbene感受性HCO_3^-流出を介していると考えられたが、OKP細胞とVSMCでは一部相違がみられることが判明した。 考察:細胞外低カリウムはそれぞれの細胞で一部違った機序で細胞内を酸性化し、Na/H交換輸送体活性を亢進していることが示唆された。近位尿細管でのNa再吸収亢進、血管平滑筋細胞におけるNa/H交換輸送体活性亢進はともに高血圧との関連が示唆されているため、細胞外カリウムの変化と高血圧の関係を一部説明する結果と考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)