Project/Area Number |
11770620
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Embryonic/Neonatal medicine
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
佐久間 泉 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (80246644)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 臍帯血造血幹細胞 / 子宮内発育不全 / 新生児 / 未熟児 |
Research Abstract |
<はじめに>昨年の検討で未熟児の臍帯血には成熟児よりも多くの造血幹細胞が含まれ、各種colonyの形成能力も高いことを確認した。今回は、子宮内発育不全(=light for date:LFD)児の臍帯血中の造血幹細胞の割合とサイトカインに対する反応性を検討し、それらの児に見られる好中球減少、血小板減少の原因を幹細胞レベルで解析することを目標とした。 <方法と結果>LFD児の臍帯血単核球中CD34陽性幹細胞の割合をflowcytometryで調べ、在胎週数との相関を検討した。各週数の平均は在胎37〜41週が1.3%、在胎33〜36週が1.4%、在胎24〜32週が1.5%と在胎週数が早い程CD34陽性細胞を多く含んではいたが、同じ週数の発育遅延を伴わない(=appropriate for date:AFD)児や成熟児に比較すると、その割合は低かった。次に、臍帯血中単核球を用いてcolony-forming assayを行い、どの種類の前駆細胞が含まれているかを検討し、更に、colony-forming assay中に添加するgrowth facorの濃度を変化させ、同じ週数のAFD児の臍帯血を比較対照として、その反応性の特徴を解析した。collony-forming cell(CFC)、colony-forming units granulocyte-macrophage(CFU-GM)、burst-forming units erythroid(BFU-E)のいずれもがLFD児で有意に少なかった。しかしgrowth factor濃度を変化させてcolony形成の反応に違いが生じるかの検討では、有意な差は無かった。 <まとめ>今回の検討で、LFD児の臍帯血中の造血幹細胞は、すべての種類において同じ週数のAFD児よりも少ないことが確認された。しかしgrowth factorに対するcolony形成の反応では差が無く、LFD児の好中球減少、血小板減少の原因が幹細胞の生成不全にあり、エリスロポイエチンやG-CSFには速やかに反応することが確認できた。
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