成長ホルモン分泌促進ペプチドの視床下部における作用の解析
Project/Area Number |
11770637
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Endocrinology
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
周東 祐仁 日本医科大学, 医学部, 助手 (70312056)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 成長ホルモン / グレリン / GHS-R / GHRP / トランスジェニックラット / アンチセンスmRNA / 摂食 / アンチセンス mRNA |
Research Abstract |
成長ホルモン分泌促進ペプチド(GHRP;growth hormone relasing peptide)あるいは内因性リガンドであるグレリン(ghrelin)の受容体(GHS-R)に対するアンチセンスmRNAを発現するトランスジェニック(Tg)ラットを作製し、その特徴を検討した。Tgラットは正常ラットと比較して、弓状核のGHS-R量が著しく低下していた。Tgラットは、正常ラットと比較して低体重で、体重/体長も低値であった。脂肪重量を比較したところ、Tgラットでは、体重あたりの脂肪重量が正常ラットに比較して有意に低下していた。これは他の研究施設より発表されたグレリンが脂肪組織を増加させるという事実を裏付ける結果である。また、雌のTgラットでは正常雌ラットと比較して成長ホルモン(GH)の基礎分泌は有意に低下しており、拍動性GH分泌の振幅および回数も有意に減少していたが、雄Tgラットでは正常雄ラットと同様の拍動性のGH分泌を認めた。麻酔下で、GHRPの一つであるKP-102(1μg/kg BW)を投与したところ、GH反応は雄雌ともTgラットで有意に減弱していた。高濃度(10μg/kg BW)のKP-102投与では、雌Tgラットでは正常ラットに比較してGH反応は有意に低下していたが、雄Tgラットでは差を認めなかった。また、KP-102を脳室内投与し摂食行動を検討した結果、正常ラットでは摂食行動の亢進が観察されたが、Tgラットではいずれの濃度においても摂食行動の亢進を認めなかった。これらのことから、弓状核のGHS-RはGHの分泌調節および摂食行動に関わっている可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)