レプチン、レムナントリポ蛋白の血管系細胞に与える作用
Project/Area Number |
11770644
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Metabolomics
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Research Institution | Jichi Medical University (2000) Kagoshima University (1999) |
Principal Investigator |
中田 正範 自治医科大学, 医学部, 講師 (10305120)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | レプチン / レムナントリパ蛋白 / 血小板 / 血管内皮細胞 / レムナントリポ蛋白 |
Research Abstract |
脂肪細胞が産する各種サイトカインの一つであるレプチンは、主に中枢神経系に作用して摂食抑制作用を発揮する。レプチン受容体は造血組織にも存在し作用することが知られてきている。本研究の目的の一つはレプチンの血小板凝集作用、血管内皮細胞障害作用、平滑筋増殖作用の有無を検討し、その細胞内情報伝達機構の解明である。レプチン受容体が血小板、血管内皮細胞、平滑筋細胞に発現していることは確認した。ADPにより惹起される血小板凝集反応のレプチンによる促進効果を見出した。これはレプチン刺激により血小板内蛋白のチロシンリン酸化の増強によるものであることを見出した。細胞内情報伝達にJAK2が関与していることを確認した。 本研究の目的の二つ目は糖尿病患者で、近年注目されている脂質因子であるレムナントリポ蛋白と肥満関連遺伝子であるβ3-アドレナリン受容体変異の相関、及び血清より抽出したレムナントリポ蛋白の血管内皮細胞や単球マクロファージに対する凝固因子や接着因子の発現に及ぼす影響を検討することである。全血よりDNAを抽出し、PCR法にてβ3-アドレナリン受容体遺伝子を部分増幅し、そのPCR産物をダイレクトシークエンスをし、Trp64Arg変異を検討した。Trp64Arg変異を有する患者は血清レムナントリポ蛋白濃度が上昇している事が解った。レムナントリポ蛋白を糖尿病患者より抽出し、臍帯由来の血管内皮細胞と単球細胞株THP-1を用い接着因子(P-selectin、E-selectin)、凝固系蛋白(thrombomodulin、thrombin receptor)発現増強効果をFACSにより検討を行った。血管内皮細胞ではE-selectinが、THP-1細胞ではthrombin receptorの発現増強が認められた。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)