CA19-9の生合成を担うβ1,3-ガラクトース転移酵素遺伝子の同定
Project/Area Number |
11770678
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
工藤 崇 創価大学, 生命科学研究所, 助手 (20288062)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | CA19-9 / tumor markaer / β1,3-galactosyltransferase / colon cancer / transcription / transcriptional regulation / glycosyltransferase / β1,3・galactosyltransferase / sialyl Lewis a / pancreatic cancer / tumor marker / competitive RT-PCR |
Research Abstract |
糖鎖抗原は癌発生や癌転移などにおける重要な役割を果たしていると考えられている。CA19-9抗原(SAα2-3Galβ1-3(α1-4Fuc)GlcNAcβ-R)などの1型糖鎖抗原は大腸癌や膵癌などで発現している癌関連糖鎖抗原であるが、昨年度にガラクトース転移酵素(β3Gal-T5)を単離し、β3Gal-T5遺伝子転写産物量が大腸・膵癌細胞株における1型糖鎖抗原の発現量と相関し、これらの細胞株におけるβ3Gal-T活性とも相関していることを報告している。つまりβ3Gal-T5は1型糖鎖抗原の合成酵素であり、癌細胞株においてはその転写量がCA19-9を含めた1型糖鎖抗原発現量を決定する鍵酵素であると考えられる。そこでβ3Gal-T5の転写調節について解析を行った。最初に、大腸癌患者30例の腺癌組織および正常粘膜組織におけるβ3Gal-T5の発現を定量的RT-PCR法により測定した。その結果、β3Gal-T5の発現は正常粘膜に比べて腺癌組織で明らかな減少が認められた。さらに肝転移においては原発巣に比べて、転移巣で著しく減少していた。このβ3Gal-T5の転写調節領域を調べるために、β3Gal-T5のゲノム5'側上流領域をクローニングし、プロモーター解析を行った。その結果、転写開始点より5'側上流約150bpの領域に含まれるホメオボックス蛋白質の共通配列がβ3Gal-T5の転写調節に重要らしいことがわかった。以上よりホメオボックス蛋白質の減少が癌発生や転移における糖鎖抗原の変化に関与している可能性が考えられた
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)