新しい染色体解析法(CGH法)での消化器癌の染色体遺伝子異常の解析と診断への応用
Project/Area Number |
11770701
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
阪倉 長平 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10285257)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 胃癌 / CGH / 染色体遺伝子異常 / 診断 / 新規増幅遺伝子 / 悪性度 |
Research Abstract |
1.新規ゲノム異常の同定と候補遺伝子の同定・解析 胃癌臨床検体72例の解析結果では、既知の変化とは別に、8p23.1や20q12-13など標的候補遺伝子が明らかでない高頻度の増幅変化を示す染色体領域が複数箇所で同定された。これらの領域には増幅変化によって胃癌の発症や進展に機能する遺伝子が存在するものと予想された。20q12-13には、乳癌などで単離された既知の遺伝子で未だ消化器癌への関与が報告されていない核内レセプターシグナル伝達に関係したAIB1(Sarah,et al.,Science,1997),anuploidy形成に関連したBTAK(Sen et al.,Oncogene,1997),アポプトーシス誘導に関連したDCR3(Pitti et al,Nature,1998)がマップされる。胃癌細胞株、胃癌臨床検体でAIB1,BTAK,DCR3の増幅と高発現を確認した。さらにこれらと予後に相関を認めた。これらは消化器癌の悪性化に関連している可能性が示唆された。 2.新規増幅領域より新規増幅遺伝子の同定 これまでにCGH法を用いて胃癌における8p23.1や食道癌における6q13などいくつかの新規増幅遺伝子を同定した。このうち8p23.1の新規増幅領域に関しては、ハイブリッドセレクションを行い、新規増幅遺伝子MASL1を単離した。これはleucine-zipper構造を有し、IGFRと約50%のホモロジーを有しており、胃癌の増殖シグナルに関連しているものと推測された。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)