Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
糖尿病の治療に膵ランゲルハンス島(ラ島)移植があり,昨年度より,セルディンガー法を利用したラ島の選択的肝動脈注入法を試みている.昨年度は,血糖のコントロールが不十分でラ島数の不足が考えられた.今年度はdonorを2匹とし,ラ島数を増やし移植を試みた. 1.膵臓全摘出による糖尿病犬の作成およびラ島の単離 昨年度と同様に犬(体重15〜20Kg)を使用し,全身麻酔下で開腹した.十二指腸は温存し,膵臓全摘出術を施行.次に摘出した膵臓からラ島を単離した.保存液から膵臓を取り出し,膵管にHBSSで溶解したコラゲナーゼを注入し,膵臓を膨化させた.その後,膵臓を細切し,HBSS液で10分間37℃にてdigestionする.次に60分間程度冷温でdigestionを行う.最後にFicoll液で濃度勾配法を用いてラ島のみを単離した.ラ島はRPMI1640培地に入れ,5%CO_2,37℃の条件下で培養した. 2.ラ島の移植 膵臓全摘出し3〜4週後,糖尿病(血糖が300mg/dL以上)になった犬をrecipientとした.全身麻酔下で透視を用い犬の右鼠径部からRHカテーテルをセルディンガー法で挿入し,ガイドワイヤーを使用して選択的に肝動脈にRHカテーテルを挿入した.培養後,凍結保存していたラ島を溶解し,生理食塩水3ccに入れ,RHカテーテル内を通し肝臓内にラ島を移植した. ラ島数は300000〜400000islet equivalents(IEQ)とし,昨年度より数を増やし移植を試みた. しかし,移植の効果を認めるまでには至っておらず,今後さらに検討していく予定である.
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