Project/Area Number |
11770738
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
板東 徹 (坂東 徹) 京都大学, 医学研究科, 助手 (20293954)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 気管再建 / 凍結保存 / 大動脈グラフト / トレハロース |
Research Abstract |
トレハロース含有冷凍保存液で冷凍保存した犬胸部大動脈グラフト(冷凍保存群)による胸腔内気管置換術を行った。術式として全身麻酔下に右開胸を行い縦隔胸膜を剥離して気管を露出させた。気管分岐部より5リング上方から5リング気管を切除し、ニチノールステントを内挿した大動脈グラフトにて置換した。置したグラフトと吻合部はあらかじめ採取してあった大網にて被覆した。術後には、免疫抑制剤の使用は行わなかった。 この移植実験を6頭の犬に行った。術後評価としては、術後1,2,3,4,8週、それ以降は4週ごとに気管支鏡検査を行った。遠隔成績は6頭中1頭は術後21日目に経口摂取が十分にできず、体重減少により衰弱死した。死亡時の気管支鏡所見では、狭窄は認めず、剖検所見では吻合部の縫合不全は認めなかった。また2頭は、術後117,208日目にステントを超えて増殖した内膜により狭窄を起こし、このため呼吸不全にて死亡した。残る3頭が長期生存した。術後、気管支鏡所見では、12週から16週頃に狭窄を認めたが、生存例では24週以降は狭窄の進行を認めなかった。生存例は、術後1246,1077,1014日目に犠牲死させた。剖検時所見では、吻合部の離開などは認めなかったが、ステントは大動脈グラフトの外側に露出しており、取り出したグラフトの断面は強度の狭窄を伴っていた。生存例の残存内腔径は、それぞれ直径4mm,5mm,7mmであった。 いずれの実験例も狭窄はきたしたが、少なくとも免疫抑制剤などを使用しなくても長期にわたるグラフトの開存は期待できると考える。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)