Project/Area Number |
11770806
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
藤川 陽祐 大分医科大学, 医学部, 講師 (00295180)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 慢性関節リウマチ / 骨破壊 / 破骨細胞 / 滑膜細胞 / 骨・関節破壊 |
Research Abstract |
平成11年度の実績 慢性関節リウマチ(RA)の滑膜組織より採取した滑膜細胞や末梢血中の単核球を骨芽細胞の非存在下で、ヒト・マクロファージ・コロニー刺激因子(M-CSF)と可容性の破骨細胞分化誘導因子(ODF)を加えることにより、酒石酸抵抗性酸フォスファターゼ(TRAP)染色に陽性でビトロネクチン・レセプター(VNR)を有する多核の巨細胞が多数形成される。これらの多核巨細胞は、カテプシンK抗体にも陽性に染まり象牙切片上に吸収窩を形成することから、破骨細胞である。つまりRA滑膜細胞やRA患者の末梢血中の単核球はM-CSFとODFの存在下で破骨細胞に分化し骨吸収を行うことが判明した。 これとは別に、RA滑膜細胞や末梢血中の単核球をM-CSFと活性型ビタミンD3の存在下で、ラットの骨芽細胞株細胞であるUMR106と共存培養すると破骨細胞が形成されることはすでに報告してきた。この共存培養系に破骨細胞形成抑制因子(OCIF)を加えると濃度依存性に破骨細胞の形成と骨吸収活性が抑制された。このことから、この共存培養系はODFを介して破骨細胞の分化活性化を行っていることが判明した。 平成12年度の実績 RA患者の海面骨を長期培養し、骨芽細胞様細胞を作成しin vitroでの破骨細胞分化支持能力について検討した。RA患者の海面骨より作成された骨芽細胞様細胞は、in vitroにおいてヒトの末梢血単球を破骨細胞へ分化させる支持能力があることが解明された。
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