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シスチン尿症の分子病態とその機能解析

Research Project

Project/Area Number 11770883
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Urology
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

三上 和男  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (90302554)

Project Period (FY) 1999 – 2000
Project Status Completed (Fiscal Year 2000)
Budget Amount *help
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Keywordsシスチン尿症 / rBAT / アミノ酸トランスポーター / シスチン結石 / SLC3A1 / SSCP
Research Abstract

シスチン尿症はシスチンの再吸収をつかさどるアミノ酸輸送系の機能低下が考えられる。この輸送系の構成要素としてrBATが注目されている。今回我々は臨床症例で、rBATの変異の検討を行った。対象は36例のシスチン尿症症例である。今回発見した変異は、ミスセンスが3例、フレームシフトが2例であった。いずれも今までに報告のない新しい変異であった、さらに2例はヘテロ接合体であった。次にrBATの機能の解析をおこなった。まず変異を導入したDNAを合成し、これを鋳型としてRNAを合成した。アフリカツメガエル卵母細胞に変異株のRNAを注射し、発現させた。RI標識したシスチンの溶液に卵母細胞を浸し、洗浄したのち、放射活性を測定してシステンの取り込みを評価した。この結果、1037及び2017の変異株の取込み能は大きく低下していたが、1334の変異株の機能は低下しなかった。変異が症例においてヘテロの形であったことから野生株と変異株のRNAを半量ずつ注入したところ取込み能は野生株半量の場合と比べて差はみられなかった。これらの変異について種の間で比較すると1037と2017については保存されているのに対して1334では保存されておらず、1334は機能に対して大きな影響を持たないと考えられた。1037の症例の父母及びシスチン結石を発症した兄について検索した。母は野生株のみで、父、兄、本人はヘテロであった。尿中シスチンは母でやや上昇していたが、父は正常で、父がタイプ1と野生株のヘテロ、母が非タイプ1と野生株のヘテロ、本人と兄がタイプ1と非タイプ1のヘテロと考えられた。現在rBATはアミノ酸トランスポーターの調節因子で、rBATの相手方としてBAT1という膜12回貫通型のトランスポーター本体があると考えられている。この本体をコードする遺伝子が非タイプ1の原因遺伝子の一つと考えられている。ヘテロ症例では、これらの変異が組み合わさることにより、機能が低下したと考えた。

Report

(2 results)
  • 2000 Annual Research Report
  • 1999 Annual Research Report

URL: 

Published: 1999-04-01   Modified: 2016-04-21  

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