Project/Area Number |
11770940
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
村上 順子 広島大, 医学部, 助手 (80294560)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 卵巣癌 / テロメラーゼ / アンチセンス / 抗腫瘍効果 |
Research Abstract |
卵巣癌株4種、子宮体癌株1種を対象に、hTR componentに対するアンチセンスを作製し、FITCで標識後lipofectin法にて細胞内に導入し、以下の成績を得た。 (1)取り込まれたFITC-antisenseの濃淡にばらつきは認めらるも、Flowcytometerでの解析では、平均84.5±8.2%と高率に細胞内に取り込まれる事が証明された。 (2)テロメラーゼ活性をTRAP assay法で測定した結果、アンチセンスの導入に伴いテロメラーゼ活性の著しい低下が認められた。ランダムアンチセンス導入細胞やlipofectin単独も同程度の軽度活性低下を認めた。テロメラーゼ アンチセンスの取り込みが多いもの程テロメラーゼ活性の低下は大きい傾向がみられた。 (3)アンチセンス導入前後の細胞において細胞増殖能をMTT assay法にて測定した結果、アンチセンス導入細胞は非導入細胞に比べて細胞増殖能の低下を認めた。特にシスプラチン濃度10μg/ml〜30μg/mlでその効果は顕著で、RTSGでは非導入細胞に比べて52.3%の増殖抑制を認めた。Lipofectin単独およびランダムアンチセンス導入細胞は15.1%、24.8%の増殖抑制を認めた。 以上よりlipofectin法はテロメラーゼアンチセンスを高率、均一に細胞内へ導入する良い方法であり、それによってテロメラーゼ活性のみならず、細胞増殖能も抑制する事が明らかになった。抗癌剤との併用でより高い抗腫瘍効果が期待でき、癌治療への応用について検討が必要である。
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