Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Research Abstract |
昨年度に引き続き,ASCUS(Atypical Squamous Cells of Undetermined Significance)の出現しているものと、していないものとで、癌化までの期間や細胞増殖能に違いを見い出す事ができるかどうかを検討した。 今年度は主として免疫組織染色を行った.子宮頚部レーザー円錐切除術の切除標本または子宮頸部生検組織を用いて細胞増殖能のactivityを比較検討するためPCNA(Prolifer ating cell nuclear antigen)の染色を施行した.(Novocastra/PCNA kit使用) 結果は, (1)強陽性,陽性,疑陽性,陰性の4段階で判定を行ったが,PCNAの陰性率は,軽度異形成4/5例,中等度異形成2/7例、高度異形成2/4例、上皮内癌9/31例、微小浸潤癌1/8例、浸潤癌1/3例であった。 (2)円錐切除術施行例 55例でみると,子宮頚部細胞診での異常を指摘されてから円錐切除術までの期間(月数)は,PCNA陽性例では2〜5ヶ月と短期間であった. (3)ASCUSの出現頻度については,後方視的にしか見ることができないため不確定ながら,PCNA陽性のものについては約30%に陽性であった. 免疫組織染色の結果および進行のはやさからみると,軽度異形成から上皮内癌へと病変が強くなるにつれてそのactivityは明らかに高くなると考えられたが,ASCUS陽性群と陰性群とを明確に区別することは困難であり,より長い前方視的な研究が必要であると思われる.
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