単純ヘルペスウイルス1型再活性化による顔面神経麻痺の病態に関する研究
Project/Area Number |
11770997
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
本多 伸光 愛媛大学, 医学部, 助手 (60304622)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ベル麻痺 / 単純ヘルペスウイルス1型 / 潜伏感染 / 再活性化 / 顔面神経麻痺 / 脱髄 / 軸索変性 |
Research Abstract |
我々は、原因不明であったベル麻痺(特発性顔面神経麻痺)の発症に、単純ヘルペスウイルス1型(以下HSV-1)再活性化が関与していることを明らかにし、さらにベル麻痺の臨床像に類似した、HSV-1再活性化による顔面神経麻痺モデルの作製を試みた。Balb/cマウスの耳介にHSV-1を接種し、初感染後に膝神経節においてHSV-1が潜伏感染することをを明らかにし、さらに免疫抑制と局所刺激等を加え、HSV-1の再活性化を誘発し麻痺を発症させることに成功した。免疫抑制は、マウスのT細胞レセプター抗体(抗CD3ε2C11抗体)をハイブリドーマより精製し、細胞性免疫の選択的抑制を行った。局所刺激は初回接種部位である耳介皮膚を擦過した。その結果、顔面神経麻痺の発現頻度は15%であった。本モデルの病態を検討するべく、電子顕微鏡を用いて側頭骨内顔面神経の病理組織を検討した結果、HSV-1感染が成立していること、またそれによる脱髄、軸索変性が生じていることが明らかとなった。また、RT-PCR法を用いて潜伏感染関連遺伝子(LATs)、ウイルス増殖時の発現遺伝子(ICPO、TK)の発現動態を経時的に検討した。 今回の検討結果より膝神経節に潜伏感染していたHSV-1が、免疫抑制と局所刺激により再活性化し増殖した結果、脱髄および軸索変性といった顔面神経障害が生じることに麻痺が発現する事が明らかとなった。今後は細胞性免疫の中でもCD4陽性T細胞およびCD8陽性T細胞を選択的に抑制し麻痺発現との関連性についてさらに検討していく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)