Project/Area Number |
11771028
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
|
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
宮嶋 義巳 久留米大学, 医学部, 助手 (60289486)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | PD-ECGF / dThPase / VEGF / 下咽頭癌 |
Research Abstract |
PD-ECGF/dThPaseは血小板由来の血管内皮細胞の活性化因子で、腫瘍の増殖と転移に関連する血管新生を促進する作用がある。VEGFは34-42kDの蛋白で血管新生および血管内皮細胞の分化、増殖促進するため、腫瘍血管の新生を促すとされている。頭頸部癌の中で最も予後不良の下咽頭癌を対象に血管増殖因子であるPD-ECGF/dThPaseとVEGFについて検討した。対象は1990年から1997年に当科で根治手術を行った下咽頭扁平上皮癌84例である。年齢は43歳から83歳で平均年齢は62.4歳で男性75例、女性9例である。臨床病期はT1-2が32例、T3-4が52例、N0が25例、N1-3が59例であった。Stage I-IIは16例、Stage III-IVは68例であった。3年生存例が34例、腫瘍死が28例、他因死および追跡不能が22例であった。組織学的分化度は低分化6例、中分化50例、高分化28例であった。組織はパラフィン包埋された組織を用いた。一次抗体にPD-ECGF/dThdPase、VEGFの2種類を用い、免疫染色にはLSAB kitを使用した。PD-ECGF/dThdPaseとVEGFは陽性細胞が腫瘍細胞の10%以上のものを(+)とした。PD-ECGF/dThdPase(+)は58例で陽性率は69%であった。VEGF(+)は59例で陽性率は70.4%であった。VEGF陽性例で有意に腫瘍死を多く認めた。VEGFは下咽頭癌の悪性度の指標の1つとなることが示唆された。
|