初代培養系,実験的軸索切断モデルを用いた神経節細胞保護因子,薬物の基礎的研究
Project/Area Number |
11771032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
冨田 浩史 (富田 浩史) 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40302088)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 緑内障 / 神経細胞死 / グルタミン酸 / カルシウム / 神経節細胞 |
Research Abstract |
初年度はin vivoではラット網膜虚血モデル、in vitroでは低酸素モデルを用いて種々の薬剤について検討した。最終年度である今年度はin vivoでラット軸索切断モデルin vitroで血清除去による細胞死誘発モデルを用いて検討した。特に現在市販されている緑内障点眼薬の神経保護作用について調べた。ニプラジロール点眼薬はNO基を有し、生体内でNOを産生することが知られている。NOは血管拡張作用のみならず神経保護作用を有することが知られていることからこの化合物における作用を検討した。ラット軸索切断モデルで軸索切断によって起こる神経細胞死を顕著に抑制することが明らかとなった。また、この作用メカニズムを調べるため、ニプラジロールの硝子体内投与と同時にNO消去剤であるcarboxy-PTIOを投与したところ保護作用の減弱が見られた。このことから、ニプラジロールの保護作用はNOを介していることが推察された。また、ニプラジロールはα、β受容体の遮断作用を持つため、α遮断作用を有するブラゾシン、β遮断作用を有するチモロールについても保護作用を確認したが、保護効果は認められなかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)