Project/Area Number |
11771058
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
宇野 敏彦 愛媛大学, 医学部, 助手 (50243796)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | テロメア / テロメラーゼ / 角膜 / 幹細胞 |
Research Abstract |
テロメアは染色体の末端に存在し、染色体の安定化に寄与するとともに、細胞の老化・不死化と大きく関わるものであるが、細胞分裂に際し次第に失われていく。一方、テロメラーゼはテロメア構造を再構成する酵素で、生殖細胞や悪性腫瘍において、その活性は高い。 角膜上皮の幹細胞は角膜輪部に存在するとされ、角膜上皮の創傷治癒に重要な役割を果たしているという臨床的知見は数多いが、分子生物学的な見地からの検討はこれまであまりなされていなかった。我々はテロメラーゼあるいはテロメアについて、角膜創傷治癒過程の動態について検討した。 雄白色家兎の角膜中央部に直径8mmの上皮擦過を繰り返し行い(0日、2日、4日、6日、8日、10日、17日)その際得られた角膜上皮よりテロメラーゼを抽出しTRAP法を用いてテロメラーゼの活性を測定した。テロメラーゼの活性は0日においてすでに存在し、上皮擦過後わずかに上昇する傾向にはあったが有意ではなかった。またテロメア長はほぼ一定しており、テロメラーゼによるテロメアの修復が働いていると考えられた。 テロメラーゼにはTERC,TEP1,TERTと呼ばれるテロメラーゼ関連蛋白が存在する。これらの蛋白の局在を検討することで、角結膜上皮における幹細胞の分布を分子生物学的に証明できる可能性がある。我々はTERT等関連蛋白のcDNAを求めるべく、現在知られているテトラヒメナのcDNA配列をもとに検索中であるが今のところ発見には至っていない。
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