Research Project
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
昨年の結果での高分子ナノスフェアーの眼内動態の結果をもとに、高分子ナノスフェアーに種々な薬物を入れて検討した。免疫抑制剤である、FK-506を用い、In vitroでの放出試験を行った。薬物放出濃度は約6か月間有効薬物濃度を維持できた。また、実験的サイトメガロウイルス網膜炎の作成とその治療を目的として、有色家兎にヒトサイトメガロウイルスを硝子体内投与し、実験的にサイトメガロウイルス網膜炎を作成した。サイトメガロウイルス網膜炎の治療薬である、ガンシクロビルを乳酸・グリコール酸共重合体(PLGA)に含有させロッド型に成型し、これを有色兎の実験的サイトメガロウイルス網膜炎の硝子体内に経強膜で挿入・逢着して、治療効果を判定した。サイトメガロウイルス硝子体内投与後、炎症は3週目に最も強くみられたが、治療群は有意に治療効果を認めた(p<0.01)。
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