Project/Area Number |
11771071
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
石川 均 北里大学, 医学部, 講師 (80265701)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | Latanoprost / prostaglandin E_2 / prostaglandin I_2 / 白色家兎 / 毛様動脈 / 後毛様動脈 / 一酸化窒素 / ピロカルピン |
Research Abstract |
平成11年度、白色家兎後毛様動脈の血管トーヌスは収縮に関与する交感神経、弛緩に関与する一酸化窒素(NO)を神経伝達物質とする2つの神経に支配されていること、さらにムスカリン受容体作用薬であり古典的緑内障治療薬であるピロカルピンは血管内皮依存的に同血管を拡張させ血流改善作用を持つことを報告した。本年度さらに最新の緑内障治療薬であるLatanoprost(prostaglandin=PGF2α誘導体)、さらにPGE2,I2,F2α,sarafotoxin(SRTXc)S6c(endothelin=ETB受容体選択的作用薬)を摘出白色家兎後毛様動脈に作用させ同血管に及ぼす影響を検討した。 高カリウム溶液で前収縮させた摘出動脈はLatanoprost投与(100nM〜100μM)により濃度依存的に弛緩を示した。特に100μMLatanoprost投与により同血管は完全に弛緩した。この弛緩反応は内皮の機械的除去さらにNO合成阻害剤であるNG-nitro-L-arginine methylester(10μM)前投与にて影響を受けなかった。さらにLatanoprostによる反応は内因性PG阻害薬であるindomethacin(1μM)、Calcitonin Gene Related Peptide拮抗薬(8-37CGRP,1μM),ETB受容体選択的拮抗薬であるBQ788(1μM)にて影響を受けなかった。 同様に高カリウム溶液で前収縮(100%)させた血管はPGE2(100μM)で52%、PGI2(10μM)で78%、SRTXc(10μM)で90%に抑制された。しかしPGF2αそのものでは弛緩は見られずむしろ高濃度(10μM)にてわずかながら収縮を示した。以上の結果より緑内障治療薬であるLatanoprostは強力な眼圧降下作用のみならず優れた血管拡張作用を有し眼血流の改善を生ずることが推測された。今後さらにその弛緩のメカニズムを研究する予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(9 results)