Project/Area Number |
11771077
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
長谷部 康子 昭和大, 医学部, 助手 (00307034)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 眼内血管新生 / 腫瘍壊死因子-alpha(TNF-α) / ノックアウトマウス / in vivoモデル |
Research Abstract |
種々の血管新生のin vivoモデルが報告されているが、遺伝子操作動物としてマウスが広く用いられており、マウスを用いた血管新生モデルは有用であろう。そこで、高酸素負荷による眼内血管新生モデルが腫瘍壊死因子-alpha(TNF-α)ノックアウト(KO)マウス^<1)>に応用可能か試みた。 Smithら^<2)>のプロトコールに準じて酸素負荷を行った。コントロールとして同じく酸素負荷をかけた野生型(C57BL/6J)マウスを用いた。血管新生の評価方法もSmithら^<2)>の方法で行った。摘出眼球を4%パラホルムアルデヒドにて固定し、パラフィン包埋した。全眼球の連続切片(5μm厚)をヘマトキシリン・エオシン染色し、内境界膜より硝子体腔側の血管内皮または周細胞の核数をカウントした。測定範囲は眼球の中心から視神経を含まない前後200μmとした。血管新生を10枚以上の切片における平均核数で評価した。 実験結果は、KOマウスとコントロール両群ともに酸素負荷による死亡は認めなかった。屠殺時の体重は、コントロール群7.1±0.39(g)に対しKOマウス群7.6±0.46(g)であり、同様に発育したと考えられた。血管新生は、コントロール群で平均核数13±5(n=2)に対しKOマウス群では57±16(n=2)であり、増加を認めた。 TNF-αの血管新生における作用は、大量では抑制し少量では促進すると報告されている^<3)>。今回のKOマウス群では大量のTNF-αが不足したために血管新生が増強した可能性がある。今後は個体数を増すとともに、網膜展開標本を用いて血管走行についても検討したい。また、ラット眼内血管新生モデル^<4)>のような簡便なスコアリングも作成したいと考える。 1)Taniguchi,et.al:Lab Invest 77:647-658(1997) 2)Smith,et.al:Invest Ophthalmol Vis Sci 35:101-111(1994) 3)Fajardo,et.ai:Am J Pathol 140:539-544(1992) 4)Reynaud,et.al:Invest Ophthalmol Vis Sci 35:3169-3177(1994)
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