Project/Area Number |
11771090
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatric surgery
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉山 正彦 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (00270877)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 腹圧 / 腹腔鏡下手術 / 新生児 / 乳児 / 小児外科 / 肺血管抵抗 / 全肺コンプライアンス |
Research Abstract |
体重3kg前後の家兎を用いての実験であったが、肺動脈カテーテルの挿入が困難であったため、体重11.2±1.2kgのブタの実験モデルで検討した。方法は、全身麻酔下、一回換気量10ml/kgで人工換気し、観血的に体動脈圧(BP)、腹部下大静脈圧(Pivc)、心拍出量(CO)、右房圧(Pra)、肺動脈圧(Ppa)、肺毛細血管楔入圧(PCWP)測定を行った。また、全呼吸器系コンプライアンス(Crs)と気道抵抗(Raw)はocclusion法で間歇的に測定した。測定は、まず気腹前をbaselineとし、腹圧(IAP)を7.5,15,22.5,30mmHgと段階的に変化させ、測定を行った。 【結果・考察】心拍出量(CO)、体血管抵抗(SVR)、肺血管抵抗(PVR)、コンプライアンス(Crs)、レジスタンス(Rrs)のそれぞれについて検討した。SVRとPVRはSVR=(BP-Pra)/CO、PVR=(Ppa-PCWP)/COで算出し、baselineとの比で検討した。【table】 心拍出量はIAP15mmHg以上でbaselineより有意に低下した。体血管抵抗はIAP15mmHg以上で肺血管抵抗IAP7.5mmHg以上で有意に上昇し、IAP30mmHgで体血管抵抗がbaselineの2倍になっているのに対し、肺血管抵抗は約3倍と有意に上昇していた(p<0.01)。これは、全肺コンプライアンスの低下に対し、十分な換気量を得るために、胸腔内圧の上昇を余儀なくされたためと考えられた。今回測定した多くのパラメーターは、腹圧15mmHgで有意に変化した。小児において気腹法を施行する際は、腹圧の厳重なモニターが必要と考えられた。
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