外胚葉異形成症における歯胚形成異常の原因解析:Ta翻訳産物の関連分子の探索
Project/Area Number |
11771113
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田畑 純 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (20243248)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | Tabby マウス / EDAモデル動物 / EGF / EGFレセプター / 細胞マーカー / FGF / Tabbyマウス / EGFレプター |
Research Abstract |
伴性無汗型外胚葉異形成症(Ectodermal dysplasia, anhidrotic : EDA)は、150以上の臨床症状を伴う遺伝性疾患であるが、主にまばらな頭髪、汗腺の欠失による発汗不能、歯の欠失、の3症状によって特徴づけられる。EDAにおける歯の欠失には、数歯より全歯まで変異があり、さらに歯の形やサイズの異常を伴うことが多い。本研究では歯の発生機構の解明の一環として、マウスにおける原因遺伝子Taの翻訳産物の機能を解析した。 (1)シグナルパスウェイ下流にあると考えられる遺伝子の検討 EGFレセプター、β-カテニン、E-カドヘリン、P-カドヘリン、 c-Metの5つをEda/Taの翻訳産物のシグナルパスウェイ下流にある関連分子の候補とし、これらの歯胚における発現パターンを調べた。解析は、Ta欠損動物(=EDA疾患モデル動物)であるTabbyマウスと野生型マウスを用い、市販抗体による免疫染色とDIGプローブによるin situ hybridizationで行なった。帽状期以降で変化のあるものも見られたが、Tabby特有の形態を成す帽状期以前の段階で、はっきりとした差のあるものは、結局みつからなかった(一部はDevelop.Biol.216:521-534(1999)にて発表) (2)培養下でのレスキュー実験 胎齢14日の正常マウスから下顎第1臼歯を摘出してTrowell型の培養を14-21日行い、その間、Taを特異的に翻訳阻害できるアンチセンスDNAを加えた。これによって歯胚の咬頭形成が阻害されたので、EGF,TGF-α,KGF,FGF,HGF,NGFをアンチセンス存在下の歯胚培養系に加え、レスキュー実験を行った。EGFで若干のレスキューが認められたが、間接的なレスキューとも考えられた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(12 results)