Project/Area Number |
11771122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
坂 英樹 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (10276967)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 乳臼歯 / 乳切歯 / 歯根吸収 / 骨小嚢 |
Research Abstract |
小児歯科臨床において、歯根の状態を診査する手段は歯科用X線撮影が一般的である。しかしながら、X線写真から歯根の吸収状態を明確に判定することは困難であり、特に乳臼歯は多根であるため非常に困難である。そこで下顎乳臼歯に焦点を絞り、後継永久歯と歯根吸収との関係を明らかにするため、小児乾燥頭蓋骨を用いて薄切切片を作製し軟X線写真の観察を行った。試料は、歯牙の欠損、歯列不正、象牙質に及ぶ齲蝕を有するものを除外し歯牙の萌出状態によって分類した当教室所蔵のインド人小児乾燥頭蓋骨の下顎骨12顆24側を用いた。下顎骨をポリエステル系レジンにて包埋し、硬化した試料から厚さ350μmの硬組織非脱灰連続切片を作製した。軟X線撮影装置により、薄切切片を軟X線写真用フィルム上に密着させて撮影し、軟X線写真から乳歯歯根と後継永久歯とその骨小嚢の観察を行った。 後継永久歯を含む骨小嚢の位置は、第二小臼歯の骨小嚢は上下顎共に舌側方向から頬側方向へと偏位するが、第一小臼歯の骨小嚢は上下顎で位置の違いが観察されたことから、小臼歯の骨小嚢は部位によって成長方向が異なり、複雑な発育過程を経て永久歯列に移行していくことが示唆された。骨小嚢の大きさは、萌出相の推移と共に根分岐部方向に成長し大きくなることが観察された。さらに歯根の吸収は、2根とも歯根中央付近の内面から開始し、萌出相の推移と共に進行して歯根幅径の減少、長径の短縮が認められた。 続いて、下顎乳切歯について小児乾燥下顎骨を非破壊的に極微小焦点X線CT装置を導入して撮影を行い、後継永久歯と歯根吸収との関係を観察した。 乳切歯部では、骨小嚢の成長が下方から上方に向けて成長するとともに、近遠心的には顎骨内部で歯胚が重なっている様子が観察された。また乳側切歯の歯根は、隣接する中切歯歯胚の遠心部が近接することにより吸収している部位も認められた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)