歯の萌出現象と連関した歯質形成(形成速度と構造・組成・結晶性状)の解析
Project/Area Number |
11771126
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
佐藤 かおり 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (90287772)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 歯の萌出 / ラット / エナメル質 / 象牙質 / 歯質の形成速度 / 石灰化 / アパタイトの結晶組成 / 有機基質 |
Research Abstract |
本年度においては、当初の計画に従い、6週齢のSD系雌性ラットの上下顎切歯を顎骨にピン留め固定することにより、切歯を5週から最長20週にわたり萌出停止状態に置いた実験を行い、所定の時期に採取された上顎切歯試料についてEDTA脱灰・パラフィン包埋・矢状断薄切標本を作製した。組織観察の結果から、(1)形成端のエナメル器上皮細胞は増殖能を維持してエナメル芽細胞への分化を果たし、基質産生を継続する。(2)ただし、切端方向への萌出が停止していることにより、新たに形成されたエナメル質は圧縮された形態異常をきたす。(3)エナメル芽細胞は圧縮された状態においても、基質脱却能を発揮して成熟化を進行させる。(4)最終的に、退縮したエナメル芽細胞は互いの細胞間結合を失い、消失していくことを立証した。動物屠殺前にBrdU投与を施すことにより、萌出停止期間を通して切歯形成端でのエナメル上皮の増殖活性は維持されており、ピン除去後に萌出を再開した切歯においては、標識されたエナメル芽細胞が切端側に向けて移動することも確かめられた。エナメル質石灰化度は、局所的に基質脱却が妨げられたことを除き、対照歯と変化を示さなかった。また、結晶性状についても著変は認められなかった。現在、病的環境下(向炎症剤やbisphosphonatesの局所投与により、歯槽骨改造と臼歯萌出が損なわれた条件下)での歯根形成速度と歯質組成の変動について検討を進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)