Project/Area Number |
11771152
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional basic dentistry
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
山本 美紀 理化学研究所, 細胞機能探索技術開発チーム, 基礎科学特別研究員 (40301783)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 唾液分泌 / Ca^<2+>結合蛋白質 / cDNAクローニング |
Research Abstract |
唾液の分泌には、唾液腺細胞が刺激された結果生じる細胞内Ca^<2+>濃度の上昇が重要と考えられている。この細胞内Ca^<2+>濃度を調節するメカニズムの一つとして、細胞内Ca^<2+>ストアによるCa^<2+>の出し入れが知られている。我々は昨年度、ラット顎下腺のCa^<2+>ストア内でCa^<2+>の貯蔵に関係していると思われる複数のCa^<2+>結合蛋白質の存在を明らかにし、そのうち1種類を精製、同定し、クローニングを行った。今期は残されたCa^<2+>結合蛋白質の精製、同定、クローニングを行い、唾液腺に発現している主なCa^<2+>結合蛋白質の全貌を明らかにし、これらの蛋白が実際に細胞内で果たす役割を解析するツールを揃えることができた。次にこれら蛋白の抗体を作成し発現部位を検討したところ、顎下腺の腺房細胞に特異的に発現しており、しかも細胞内Ca^<2+>の上昇が著しい細胞頂部の分泌顆粒に局在することが示唆された。これらのCa^<2+>結合蛋白質の役割を解析するためにcDNAをHeLaやCOS細胞に発現させたが、その発現量は検出限界以下であった。これらの蛋白は唾液腺に特異的に発現していることから、一般的な哺乳動物細胞では容易に発現しない可能性があり、発現してもその機能が正しく発揮されるかどうか疑問である。そこでラット顎下腺腺房細胞の初代細胞培養系の確立に着手し、分泌蛋白が発現している初代細胞培養系を確立できたと思われる。
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