Project/Area Number |
11771175
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
下西 充 東北大, 歯学部, 助手 (40302153)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 歯根膜由来上皮細胞 / アルカリフォスファターゼ / ウェスタンブロッティング |
Research Abstract |
歯根膜には高いアルカリフォスファターゼ活性の存在が認められているが、その機能に関してはいまだ明らかにされていない。in vitroにおいては、培養歯根膜由来線維芽細胞でその活性の発現が確認されている。そこで、培養ヒト歯根膜由来上皮細胞のアルカリフォスファターゼ活性の発現について検討したところ、以下の結果を得た。 1.keratin抗体陽性を示した培養歯根膜由来上皮細胞においてアルカリフォスファターゼ活性の発現をアゾ色素法にて確認したが、同歯肉由来上皮細胞では確認できなかった。 2.ウェスタンブロッティングにて解析を行い、アゾ色素法にて染色すると、歯根膜由来線維芽細胞および歯根膜由来上皮細胞ともに約120kDのバンドが示された。 特異的環境下において、マラッセの上皮遺残も石灰化能を発現するとの報告がある。しかし、アルカリフォスファターゼ活性と石灰化との関係は、いまだ不明な点もあり、正常な組織内で確認されていないアルカリフォスファターゼ活性が、培養上で確認されたことは、極めて特異的なことと考えられる。このことは、細胞の形質転換によるものであるのか、あるいは、特異的環境がおよぼした結果なのかについては、今度検討する必要がある。また、歯根膜由来上皮細胞および線維芽細胞ともにアルカリフォスファターゼ活性を発現することは、なんらかの相互作用を及ぼしている可能性が示唆される。
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