Project/Area Number |
11771190
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
横瀬 敏志 明海大学, 歯学部, 助教授 (90245803)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 歯髄細胞 / 象牙芽細胞 / 細胞分化 / PTHrP / 間欠投与 / ラット / 分化 / 副甲状腺ホルモン(PTH) |
Research Abstract |
(目的)PTHrP(副甲状腺ホルモン関連ペプタイド)の象牙芽細胞の分化に及ぼす影響を調べるために、我々が確立したラットの切歯由來の歯髄細胞培養系にヒトPTHを以下に示す条件で投与し、象牙芽細胞の分化マーカーについて検討した。 (方法)5週齢のSDラットの下顎切歯の歯髄より酵素によって分離してきた培養歯髄細胞にPTHrPをそれぞれ50ng/mlの濃度で6時間の間欠投与と連続投与の条件で処理して、20日間培養した。検討した分化マーカーはCa含有量、石灰化結節の数、オステオカルシンとDMP-1のmRNAの発現量である。 (結果)6時間の間欠投与ではCa含有量と石灰化結節がコントロールに比較して有意に増加した。一方、連続投与においてはコントロールに比較して石灰化結節が有意に低下していた。同様に象牙質の基質合成のマーカーであるオステオカルシンとDMP-1のmRNAの発現量はコントロールに比較して6時間の間欠投与した細胞において有意に増加していた。また、連続投与した細胞ではオステオカルシンとDMP-1のmRNAの発現量がコントロールに比較して低下していた。 (考察と結論)これらの所見はPTHrPの投与方法によって歯髄組織に存在する未分化な間葉系細胞から象牙芽細胞様細胞への分化に対する作用が異なることを示唆している。すなわち間欠投与は分化を促進し、連続投与では逆に抑制することが分かった。今後さらに細胞内での情報伝達経路のメカニズムについて詳しく検討してゆく予定である。なお、本研究の内容は日本歯科保存学雑誌(43(4):913-919,2000)に掲載した。
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